
琉球神道は、アニミズム、祖霊信仰を中心に来訪神信仰、太陽神(てぃだ)を最高神とする東方信仰、おなり神信仰などから形成されたものといわれています。先週末は末友 祇園に食べに行きました。
琉球神道の基本的な観念は、遥拝にあると言われています。
遥拝とは、遠く距離を隔てたところから拝むことで、守護神や来訪神のいる異界・他界といった遠くの世界に豊穣を祈り、特に太陽神(てぃだ)を最高神として崇める「多神宗教」だそうです。やはり、日本の神道と考え方が近いのかもしれませんね。
薩摩藩の島津氏が統治を行う以前から、これらの宗教は存在していて「琉球神道記」という古い書物の中に、多数の神話や逸話が収録されています。
また、魂は神のいる海の彼方にある異界ニライカナイより来て、死んでまたそこへ帰り、肉親の守護神となって集落へ還ってくると考えられている「ニライカナイ信仰」も、遥拝の一つだといえます。
アニミズムは、すべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方で、自然崇拝・精霊崇拝につながります。
これは、日本の神道と考え方は同じで、琉球古神道と日本の神道は元々同じものではなかったかと考えている学者もいるんだとか。
その根拠として、琉球神道記の逸話が、日本の古事記などの逸話と似ていることなどをあげているそうです。
琉球神道では、西洋の宗教や仏教、あるいは日本の神道のように「偶像崇拝」はせずに(キリスト教や仏教は、十字架や仏像といった形ある物を崇拝の対象とします)、各集落や部落ごとに、神様の訪れる場所としての聖域「御嶽」を拝所として設けて、その神様が訪れることをお祝いする「神事」として祭りを執り行って、豊作祈願や家内安全の祈願をしたりします。
この祭祀は「ノロ」と呼ばれる女性が取り仕切ります。ノロは琉球の信仰における女司祭であり、神官(シャーマン)です。琉球の神々と交信することのできる能力をもった存在であり、原則として世襲制です。
久高島という島で、12年ごとに行われる「イザイホー」などは、女性がそうした存在(神官や神女)になる儀式として有名です。琉球では女性の霊力が強いと考えられており、特に霊力が強い女性をノロやユタとしました。今でも「ユタ」と呼ばれる存在は県内のあちこちにいて、そのほとんどが女性です。
逸話によれば、琉球は天上から降り立ったアマミキヨ、シネリキヨの二人の神様によって土地が造られ、島となりました。それから琉球開闢七御嶽をつくり、島に人間を放ったとされています。
沖縄では今でも、古くからの考え方や習慣は生活のなかに残っていて、親から子へ代々引き継がれていくものです。それらは、何か物事を決めるときや選ぶときの指針となっていると思います。
「御嶽」は祖霊神や来訪神が訪れる自然の聖域を拝所として設けたものです。
地域の祭祀においては中心となる施設であり、地域を守護する聖域として崇められています。
琉球の信仰では神に仕えるのは女性で、王国時代は完全に男子禁制の場所でした。
有名なところでは斎場御嶽(せいふぁーうたき)や園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)があります。
どうしても行ってみたかったのが「斎場御嶽」です。琉球創世の神、アマミキヨの伝説が残り、奥の遥拝所からは聖地「久高島」を望むことが出来ます。自然岩が作り出す三角形のトンネルもくぐってみたかったし、スピリチュアルスポットとしても興味がありました。が、所詮、ノロでもユタでもない凡人の私は聖地として崇めるしかなかったみたいです。
斎場御嶽の遥拝所から見える久高島は琉球の創世神アマミキヨが天からこの島に降りてきて国づくりを始めたという琉球神話聖地の島です。島内には御嶽、拝み所、殿、井などの聖地が散在しています。中でも島中央部にあるクボー御嶽は第一の聖域であり男子禁制です。
久高島へは高速船で渡れるのですが、信仰心の薄いものは興味半分で行ってはいけない島のようです。島に来る前にという注意書きのHPをみつけました。
「御嶽は特に先祖の魂がとどまる場所。・・・祈りを通してきた場所です。立ち入らないようにしましょう。」当たり前のことですよね。信仰という精神面のところに、何も知らない者がズカズカ入って行くのは失礼なことですね。ただ観光客というのは、興味が優先してしまって観光という名目の元、この事実を忘れがちです。
他のページでも書いたのですが、沖縄を観光していると、ふと、ここは観光客が入ってはいけない領域なんじゃないだろうか?と思うことが多々あります。
「斎場御嶽」などの御嶽は、、琉球王国のグスク及び関連遺産群の一つとしてユネスコの世界遺産に登録されているので、観光客でも立ち寄ることが出来たりします。
ただ、地元の人の信仰の対象となっている場所なので、そういうったものを踏みにじらないような配慮は絶対にしなければなりません。
以前、世界遺産に落書きをした…ということで大問題に発展したようなケースが海外でありましたが、沖縄の御嶽などの「聖域」は、決してそうしてはいけないような気がします。
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